「楽譜の数学」というタイトルだが、内容は主要な音律の数学的な分析をまとめたもの。入門的な説明は少ないので、楽典で周波数と楽音の関係や調性などの基本的な知識を先に得ておいた方が良い。
さて、その前提で音律研究をするためであれば、ベルクマイスターや純正律といった種々の音律の特徴がうまく纏められているので、資料としてはなかなか便利だと思う。自分で作ろうと思っていた音名と周波数の表なんかがあって、知識の整理に役立った。(ただし理論を体系的に学ぶのであれば別の本が良いだろう。本書はそうした理論書の傍用に適している。)
ただしレイアウトが良くない。本文のカタカナがすべて半角だし、図表が巻末にまとめられていて、本文と巻末を行ったり来たりするのが煩わしかった。もっともリファレンス・ブックとして使うならその方が便利かも。
